桜島の噴火状況
昭和火口
2023年1月14日頃から山体膨張が続く桜島(桜島、山体膨張参照)。
2月8日には約5年ぶりに昭和火口からの噴火が確認されました。
1935年の昭和噴火で新たにできた昭和火口。
それからしばらくは噴火を繰り返しますが、1955年から2006年頃までは南岳山頂火口に移りました。
そして再び昭和火口からの噴火が始まります。
2008年は80回(昭和火口75回)だった噴火回数が、2009年からは驚くほど増えているので表にしてみました。
桜島の噴火活動が活発なのがわかります。そしてそのほとんどが昭和火口。
年間1000回を超しているのが数年続いています。月別で見ると一番回数が多いのは2011年9月は204回。1日に何度も噴火していることになります。
それも2016年頃からは徐々に収まってきて、2018年の4月以降約5年間、南岳山頂火口に移行し昭和火口から噴火することはありませんでした。
そして2023年は1月14回(0)、2月9回(3)。※2月13日現在
2月に昭和火口から3度も噴火したのです。
大正噴火
1914年の大正噴火については以前「桜島のある暮らし」で書きましたが、高さ3mの鳥居がたった一日で灰に埋もれてしまう規模の大噴火でした。
桜島にある黒神埋没鳥居です。
この噴火でマグマだまりにいっぱいに溜まっていたマグマがほぼすべて噴出して、空の状態になったと言われています。
それから109年、桜島の地下でマグマは徐々に増え、大正噴火の頃に匹敵する量が蓄積されているとみられています。
時期的には、いつ大噴火が起きてもおかしくないそうです。
そして今年に入ってから山体膨張や昭和火口からの噴火など変化が起こり始めました。
いつ起こるかわからない自然災害。
最近では2回の大きめの噴火が夜間に起きたので、何も見えず怖い思いをしました。
明るい時間帯ならと思っても、そう都合よくはいかないもの。
緊急時の家族の集合場所や食料の備蓄など、シミュレーションして具体的に取り決めておく必要があります。
降灰が多量だと停電したり車などの運行はできなくなるようです。
家さえ無事ならば居場所は確保できているので、あとは水や長期保存可能な食料をできる限り蓄えておこうと思います。
備えあれば憂いなし。
何事も起こらないのが一番なのですが。。。