カラオケが上達するメソッド7/初級編「音程・リズム・テンポ」
音程
音程は歌うために最も重要です。
音程が悪いとどうしても上手くは聞こえません。
でも原曲を覚えていて、分かっているのになかなか音程が安定しないことがあります。
声の高さは、声帯を伸ばしたり縮めたりして調節しますが(メソッド3/声)、その伸縮が思うように動いていないからなんです。
無理に動かそうとしても力が入ってしまい、結局上手く動きません。
そこで、声帯をコントロールするために発声練習が必要になってくるのです(メソッド5/発声)。
発声練習はスポーツで言うとトレーニングなので、何度も繰り返して身に付けます。
歌う前にもウォーミングアップとして、必ず発声練習をしてください。
動きが良くなった声帯で歌えば自然と音程の安定感が上がってきます。
そして音程は、音が動いた時以外に、音を伸ばす時にも注意が必要になってきます。
伸ばしている間に音程が揺れないように、とにかく声を真っすぐに出すことが必要です。
一定の速さで息を吐き(メソッド4/呼吸法)、その上に声を乗せて真っすぐに伸ばせば音程は揺れません。
息は一気に吐くと音程が悪くなるので、強弱をつける時も息の流れに配慮が必要です。
このように音程は「呼吸」と「発声」で安定させることができます。
テンポの速い曲は難しいので、少し遅い曲で練習してみてください。
リズム
歌は歌詞に音程とリズムが付いています。
リズムとは色々な音の長さを組み合わせてできたものです。
歌のリズムは歌詞のテーマや言葉などに合わせて変化をつけ、効果的に聞こえるようになっているので、音程と同じように原曲に忠実に歌うべきものです。
そして、付いているリズムには意味があるので、何となく付けるのではなく、ハッキリと正確に刻みましょう。
そうすると音程も安定してくるので、上手く聞こえます。
テンポ
テンポとはその曲の速度のことです。
速い曲、遅い曲、色々ありますがこれもまた意味のある速度に設定されています。
アップテンポ(速い)の曲は、ポジティブな内容だったり、激しい感情を歌うものなどが多く、スローテンポ(遅い)の曲は、静かな喜びや悲しみ、ラブソングなど内面的な情緒を表現するものが多いのではないでしょうか。
大多数の曲は、最初から最後までほぼ一定の速度でできています。
歌う時に気を付けるべきことは、速くなったり遅くなったりしないこと。
テンポが揺れると伴奏とズレるので、音程などのすべてが不安定に聞こえてしまいます。
常に伴奏を良く聴いて、自分の中にテンポを落とし込むことができると揺れずに歌うことができます。
カラオケはテンポが決まっているので、何度も聴いて体で覚えましょう。
そして、曲によって途中や、歌い終わりが遅くなるものがあります。
それも効果を狙って設定されているので、伴奏をよく聴いて合わせましょう。
テンポは曲のイメージを構成する一部なので、安定すると効果は抜群。
とても上手く聴こえるので常に気にかけていてください。