時間がおいしくしてくれる。
「時間がおいしくしてくれる。」は料理研究家の久保香菜子さんのレシピ本です。
この本に出会ったのは15年くらい前。
このタイトルを見た時、魔法の呪文のように聞こえてきたんです。
内容を読んだら完全に私にとっては呪文でした。
少量の塩・醤油・味噌などに肉や魚を漬けて下ごしらえしておけば、後で色々なメニューに活用できるという内容です。
例えば豚肉の塩漬けなら、1%の塩を馴染ませて冷蔵庫に4日から1週間くらい寝かせておきます。
たった1%の塩で1週間腐敗しないんですね。
そしてそうすることで肉をそのまま調理した時のようなぼそつき感もなく旨味が増して、まるで別物に生まれ変わるんです。
安価な脂の少ない肉も、この方法でしっとりと柔らかく大変身。
注意点は一つ、調理する時は普段通りで良いのですが、すでに塩が1%入っているのを踏まえて味付けすることです。
私はよく、とんかつ用のロース肉を塩漬けにして、ポークソテーにします。
安売りなどで大量に買い込んできた時に仕込んでおけば「時間がおいしくしてくれる。」んです。魅力的でしょ。
ぬか漬けも同じで、食べる時間のかなり前から準備が必要で面倒なんだけれど、そのひと手間の効果はかなりのものだと思うのでお勧めですよ。
そして今夜はポークソテーです。

今日の桜島
今日から師走。
北風が強く、かなり気温も下がりました。
日中の気温13度、湿度60%。
