カラオケが上達するメソッド3/基礎編「声」
声帯とは
「声帯」という言葉を聞いたことがありますか?
男性で言うと喉ぼとけ、女性も少しポコッと出ている部分に声帯はあります。
声帯付近の各器官の名称。(図①)
声帯はこんな形をしています。(図②)右は呼吸をしている時。
左は声を出している時。
この図の、上は腹側、下は背側。
肺から息を出し、図②の黄色い部分の粘膜でできた襞(ひだ)が合わさることで音がなります。
そして声帯を伸ばしたり緩めたりすることで声の高さが変わります。
ギターやバイオリンのような弦楽器のように、弦を張ったり緩めたりすると音の高さが変わるのと同じ原理です。
「声」の元となる音を出す部分がこの声帯です。
「声」とは
声は、3つの動作で成り立っています。
1.息を出す
2.声帯を合わせて音を出す
3.口の形や舌、唇を使って「あ」「い」「う」などに調整する
これが「声」です。
人は見た目が違うように、声帯も人によって形や動きが違います。
細い声、太い声、高い声、低い声など。
一般的に家族や友人と会話している時が、その人にとって一番リラックスしている基本的な声と言えます。
人前で話したり、本を朗読したりする時はそれよりも少し音程が高くなったり、大きくなったりします。
楽しい時は明るく、悲しい時や苦しい時などは暗い声にもなります。
このように上記の3点を調節することで声を変化させることができます。
歌うために
歌には普段の会話より広い音域があるので、そのために高い声や低い声、そして大きな声なども出す必要があります。
つまり普段よりも大きく声帯を伸ばしたり緩めたりすることになります。
声帯を動かすのは周りにある筋肉ですが、普段使っていなければ都合よく簡単に動くはずはありません。
動きの悪い声帯で無理に声を出しても上手く歌えないので、動きの良い声帯にして「出す」ではなく「出る」声にしなくてはなりません。
そのためにはスポーツのトレーニングのように、歌のトレーニングである「発声練習」が必要です。
練習方法は色々ありますが、目的は力まずに美しい響きの声が出ること。
声が出るようになると、音程が良くなる、息が長く続く、声量のコントロールができるなど、色々な効果があります。
声は歌うための必須アイテムです。
訓練すればするほど効果があります。
多少時間はかかるかもしれませんが、じっくりと取り組んで、歌うための声を身に付けてください。
発声練習方法については「メソッド5/発声」をご参照ください。