カラオケ上達メソッド13/中級編「採点項目について・その3」
この「採点項目」はDAM精密採点Aiを基に説明しています。
ビブラート
ビブラートとは声帯を震わせて声を揺らすテクニックです。
ここではビブラートの「上手さ」と「タイプ」と「秒数、回数」が表示されます。
「タイプ」は波形が細かいAから順にB、C、…と様々な波形に分類されます。
Aちりめんと呼ばれる細かい揺れで、それよりも幅が広いBは一番よく使われている標準的な揺れ、Cはもう少し幅の広い揺れとなります。
D以降は、揺れ方が拡張したり収縮したりと一定ではないタイプになります。
揺れ幅は一定の方が安定感があるので、A、B、Cのタイプの点数が良く、中でもBが一番理想的といわれています。
拡張型や収縮型などの伸ばしている間に変化するものは、それはそれで悪くはないと思うのですが、どうやら点数は少し低くなるようです。
そして「上手さ」という分かりにくい表現のこの項目は、わざわざ秒数まで記載されているので、タイプと回数、秒数を総合的に判断して評価されているのではないかと思います。
しかしそうすると、スローテンポ曲は声を伸ばす部分が多いので、ビブラートの回数も秒数も長くなり加点が多くなりますが、アップテンポの曲は一つの音が短く、ビブラートを付ける回数、秒数が短いため加点が少ないということになります。
「上手さ」というならば、ビブラートの質やタイミングなどを評価すべきで、もしも秒数が組み込まれているならば、本来とはまったくかけ離れた点数ですね。
ビブラートはどこに付けても良いのですが、タイミングとしてははその音をある程度真っすぐにしっかりと伸ばしてから後半部分を力を抜いて声帯を揺らします。
伸ばし始めからすぐにビブラートを付けると少しくどくなり、音程も不安定に聞こえるので後半部分に品良く付けましょう。
そして、ビブラートは力の入った硬い声や、余裕のない高音には付けられません。
力が入っていると、声帯を揺らせないからです。
力を解放して美しく揺らしてください。
たまに全体的にビブラートが付いてしまっているような震え声の人がいます。
優しい感じに聞こえて悪くはないのですが、音程が不安定で減点されたり、ビブラート判定してもらえなかったりとあまり良いことがないので、できる限り真っすぐの声で歌うことをお勧めします。
Ai感性
加点はピンクで、減点は青で表示されています。
聴いた人がどのくらい感動したかを数値化したと言っていますが、どうやら歌唱テクニックの点数らしいです。
こぶしやビブラートなどのテクニックの回数だけでなく、質やタイミングなども見ているのではないか思います。
ここでの評価で、「Ai感性ボーナス」という点数が得点に加算されます。
「聴いている人の感性」なので、基本的なリズムや音程の安定なども入っているとは思いますが、テクニック重視ということなのだと思います。
「音程」の正確率の表示と同じ区切りで評価してあるので、見比べてみるのも点数アップにつながるかもしれません。
「Ai感性」は上限が100点です。
私はこのAi感性で100点を取ったことがありますが、減点されている部分があったので、「100点満点」ではなく、上限ということになります。
声域
歌っている曲の音域が表示されます。
あまり良く出ていない音は赤く表示されます。
メソッド2でも書きましたが、自分の声域を知ることが大切です。
原曲で歌えれば良いのですが、声域が合っていないと音程が悪くなったり、自分にとっての良い声の出番が少なくなってしまう可能性があります。
そうすると聴いている人の評価や採点も低くなってしまうので、まずは地声の出る範囲を確かめて、正しい声域に調整して歌いましょう。