カラオケが上達するメソッド6/初級編「強弱」
うまく聴こえる歌とは
誰かがカラオケを歌っているのを聴いて「あ、うまいな」と感じる時があると思います。
どの部分でそう感じるのか考えみました。
1.良い声で、張りや声量がある
2.音程やリズム、テンポが正しくとれている
3.強弱がある
4.ビブラートやこぶしなどがついている
基本的なこの4点が挙げられると思います。
1.の「良い声」とはどんな声かというと、個性的だとか美声ということではありません。
その人の良いポジションで歌っている時の声のことです。
力んだり無理をしていない声は、響きも良く、当然声量も出てきます。
2.の「音程やリズム」が正しくとれているということは、その曲を理解できていることなので、うまく聴こえます。
3.の強弱。
歌には強弱がついています。
それを取り入れると、表情豊かで躍動感のある歌になります。
4.の「ビブラートやこぶし」は技術ですね。
無くても歌は成立しますが、そこに技術が足されれば当然のことながら何段階かレベルの高い歌に聞こえます。
このようにいくつかの要素が歌に含まれているとうまく聞こえる、つまりうまく歌えることになります。
まずは強弱をつける
歌が上手くなるためにはここにあげた4点以外にも色々ありますが、とりあえず最初の一歩は、3の強弱を付けることをお勧めします。
比較的簡単に取り入れられて、かなり効果があるからです。
プロの歌手は必ず強弱を付けていますが、カラオケを歌う人は歌詞やメロディを追うだけで強弱を付けていない人がとても多いです。
その歌のどこにどのような強弱が付いているかを把握すると、全体的にまとまりが出てくるので是非試してみてください。
まずはその曲の構成を把握します。
・1番 Aメロ、Bメロ、サビ
・2番 Aメロ、Bメロ、サビ
・大サビ(サビの繰り返し)
曲によって多少の違いはありますが、今回は最も基本的なこの形で説明します。
まずは、浮き沈みのない平坦な歌にならないように盛り上がる”山”となる部分を探します。
一般的にはサビが”山”になる曲が多いです。
ここでは大サビを含め3回サビがありますが、大サビはクライマックスなので、1番2番のサビは中くらいの山、大サビは一番盛り上がる山という設定にしましょう。
山場の設定をしたら、次は歌の最初からブロックごとに大まかな強弱を付けます。
まず、Aメロは弱く始まる曲が多いです。丁寧に歌います。
少し進むとBメロになります。
Bメロはリズミカルになったり、音が高くなっていたりと変化してくるブロックで、次にサビという”山”を迎える大切な部分です。
Aメロより少し強めに歌ってBメロに入ったことをアピールします。
そして後半は少しずつクレッシェンドしながらサビに入ります。
サビに入ったら一気に声量を上げて強く歌い”山”にします。
サビが一番強くなるように、Aメロ・Bメロは引き算をしよう
出せる声には限度があるので、自分が一番強く出せる声を大サビに持っていくために、それに合わせてAメロはどのくらい弱くすれば良いか引き算することが必要だということです。
このように全体の形を決めると、大きな流れが作れるのでまとまりのある歌になります。
まとめ
曲の構成を把握しよう
その曲の”山”を探そう
ブロックごとに強弱をつけよう
今回は初級編なので、ブロックごとのざっくりとした強弱にしました。
もう少し細かな強弱は中級編で書く予定です。