カラオケが上達するメッソド8/中級編「強弱」
強弱は「抑揚」
歌を歌う時に強弱はとても重要です。
強弱を付けることで歌に起伏ができ、表情が出てきます。
これは上手く歌うためには必要不可欠な要素です。
カラオケで採点をする時、強弱は「抑揚」という項目になります。
強弱で浮き沈みを付け、こぶしやビブラートなどで装飾すると抑揚のある上手い歌ということなのでしょう。
メソッド6では、「Aメロ」「Bメロ」のような大きなブロックに分けて強弱を付けましたが、その中にも細かい強弱を付けるとより表情豊かな歌になります。
フレーズで分ける
歌はメロディによっていくつかに分けることができます。
その分けた一つをフレーズと言います。
AメロやBメロなどもメロディや音楽によって分けたものですが、フレーズはもっと小さなまとまりで、Aメロなどの一つのブロックを4つから8つほどに分けたもののことです。
強弱はフレーズに分けると付けやすくなります。
より細かい強弱を付ける
音楽は先へ先へと常に流れています。
強弱は次への繋がりが不自然だったり、異質にならないように、一本の線で描くように付けます。
メソッド6で提案した、Aメロは始まりなので弱めに、そしてBメロで少し変化した場合の歌い出しは、繋がりを感じながら強弱を考えます。
各フレーズの中にも小さな山を見つけて、AメロやBメロの枠からはみ出さないようにクレッシェンド(だんだん強く)、デクレッシェンド(だんだん弱く)、アクセント(その音を強く)などで変化付けます。
そしてサビですが、いきなり強くなると不自然なので、入る準備としてBメロの終わりは「クレッシェンドしてからのサビ」となります。
このクレッシェンドはとても重要で効果的です。
歌い出しの部分は曲によって違いますが、どのブロックも流れを作り、それに沿った入り方をすれば一本の線になり、とてもレベルの高い歌になります。
そして最後に一つ。
歌の最後の部分、1番の終わり、2番の終わり、大サビの終わりなど長く伸ばす曲が多いですよね。
ほとんどがデクレッシェンドして消えるように終わります。
きれいにデクレッシェンドできると上手に聞こえますが、そこにもう一つ加えます。
最後の音に入ったらデクレッシェンドではなくまずクレッシェンド。
クレッシェンドしてからデクレッシェンドします。
ただただ弱くするのではなく、一度盛り上げてから弱く細く終わらせます。
理想の付け方は、急激にクレッシェンドで長いデクレッシェンド。
4拍伸ばすとしたら2拍目辺りが一番山で3拍目からデクレッシェンドという感じ。
ただし、クレッシェンドと言っても終わりなので、膨らます程度ということを注意してください。
これは究極で抜群の効果がある付け方なので、必ず取り入れてください。
これだけでレベルが数段上がるのは間違いありません。